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高槻の桜スポット⑤ ソメイヨシノにオオシマザクラ、5種類の桜が見られる「筒井池公園」。

みなさんは、今年の桜のお花見を楽しまれましたでしょうか?

思い返せば、2月頃には「今年は例年より開花が早い」と言われていたのですが、終わってみれば少し遅いくらいの開花となりました。(桜の開花を読むのは難しいものですね。)

すっかり新緑の季節へと移り変わっていますが、本日は、阪急富田駅から南へ歩いて約10分(JR摂津富田駅からは徒歩約15分)の場所にある桜スポット「筒井池公園(つついいけこうえん)」をご紹介します。

筒井池公園は、かつてこの辺り一帯に広がる大きな池(農業用の溜池)の一端で、今も公園の南東隅には水門跡が見られる歴史的なスポットでもあります。60年ほど前に溜池としての役割を終えた後、池の多くは埋め立てられましたが、ここはその跡地として池を整備し、噴水のある公園に生まれ変わりました。

ふだんから天気の良い日には、ご近所の方がベンチで談笑されている姿も見られるようなのどかな公園ですが、桜の時季には絶えず花見客が訪れ、にわかにぎわいます。

この桜スポットの魅力はなんといっても、数は多くないものの5種類の桜が見られること。園内には日本で最もポピュラーな桜、ソメイヨシノ(染井吉野)をはじめ、シダレザクラ(枝垂桜)、オオシマザクラ(大島桜)、サトザクラ(里桜)、カワヅザクラ(河津桜)が植わっており、開花時期が早く、長く咲き続けるカワヅザクラは2月下旬頃から開花しはじめ、カワヅザクラが散る頃にソメイヨシノやシダレザクラが咲き始めます。

今年、桜を撮影しに行った日は、あいにく曇りのお天気だったため、きれいな写真を撮ることはできなかったのですが、それぞれの桜についての説明を交えながら、園内の桜をご紹介します。

桜の代名詞といってもいいほど、有名な「ソメイヨシノ」。日本には山に自生する桜もありますが、ソメイヨシノは山桜を人の手で掛け合わせて誕生したもので、江戸時代末期に江戸染井村(現・東京都豊島区)の植木屋が「吉野桜」として売り出されたと伝えられます。1900年に「染井吉野」と名付けられ、全国的によく見られる桜です。

なんと1200前の平安時代から「しだり桜」「糸桜」と呼ばれ、長く親しまれてきた桜です。日本の桜の原種のひとつ、エドヒガンの枝が突然変異で枝が垂れ下がったものをシダレザクラといいます。突然変異で誕生するだけに、シダレザクラの子どもであっても、しだれるとは限らないのだそう。

もともとは伊豆諸島の大島などに自生していた野生種。葉や花が大きく、花に芳香のあるものも多いのが特徴です。

野生種・自生種の「山桜」をもとに、里地で品種改良された桜の総称を「サトザクラ」といいます。観賞用に交配されているため、花びらが多いものも多いそう。実際に、筒井池公園のサトザクラも花びらの数が多い品種。

1955年に静岡県の河津町で発見された早咲きの桜。その後、河津町では多く移植され、2月上旬より開かれる桜まつりも相まって全国的に有名になりました。筒井池公園でも、まだ他の桜はつぼみにすらなっていなかった3月上旬に、上写真のように開花していました。

ふだんから桜の花をじっくり鑑賞するという方は、さほど多くないかと思いますが、筒井池公園の桜を見るときには、ぜひゆっくりと比較しながら、ご覧いただければと嬉しいです。きっと何か発見がありますよ。

筒井池公園(つついいけこうえん)

住所:高槻市富田町4丁目2-5
アクセス:阪急富田駅から徒歩約10分、JR摂津富田駅から徒歩約15分

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