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高槻・夏の散策コース③:古墳を巡る「今城塚コース」をご紹介します。

これまで高槻市観光協会(たかつきマルマルナビ)では、市内各地域ならではの散策コース(樫田コース西国街道コース城下町コースなど)をご紹介してきましたが、今回は、JR摂津富田駅(または阪急富田駅)から市内の古墳をめぐる「今城塚コース」をご紹介します。

このコースのメインスポットは、なんといっても「今城塚古墳」です(NIKKEIプラス1「なんでもランキング」の全国古墳ランキングでも断トツの1位に選ばれました(2019年8月31日))。淀川流域では最大級の規模を誇るこの古墳(前方後円墳)は、墳丘だけで全長181m、その周囲の二重の濠を合わせると総長約350m、総幅約340mの広さがあり、初めて訪れた方は驚く方も多いとか。また、大王墓でありながら自由に歩きまわれる公園ということもあって、普段から市内外の方々の憩いの場、遊びの場として利用されているため、「古墳×公園」という光景も初めて訪れる方には新鮮に映るようです。

この「今城塚古墳」と隣接する「今城塚古代歴史館」を合わせてご覧いただくと、それなりに散策を満喫した気分にもなるかもしれませんが、せっかくお越しいただいたなら、今城塚古墳から1kmほど離れた「闘鶏野神社(つげのじんじゃ)・闘鶏山古墳(つげやまこふん)」(参道が高速道路の上を通っていくというちょっと珍しい神社です)、またさらに1kmほど離れた、かつてのハニワ製造工場の跡地にある「新池ハニワ工場公園」まで足を運んでいただけたらと思います。「新池ハニワ工場公園」には、当時のの様子を知ることができる小さなミュージアム「ハニワ工場館」もあり、訪れると古墳時代のことがより身近に感じられますよ。

このコースは、近隣が住宅街で、ところどころに食事処やカフェがありますので、暑い時期には涼をとりながら散策してくださいね。

※高槻には地元をこよなく愛する人々が運営する「高槻ボランティアガイド」という組織があり、ガイドの話を聞きながら散策することもできます。歴史小話を聞きながらの散策は、またひと味違ったものになりますので、ご興味のある方はぜひご利用ください。

今城塚コース (モデルコース)

所要時間:(市営バス利用の場合)1時間35分 (徒歩の場合)1時間55分
歩行距離:約8km
Web:https://www.takatsuki-kankou.org/model-course/imashirozuka.html

今城塚古墳(いましろづかこふん)

三島平野のほぼ中央に位置する淀川流域では最大級の前方後円墳です。西向きの墳丘の周囲には二重の濠がめぐり、総長約350m、総幅約360mあります。日本最大の家型ハニワや精緻な武人ハニワが発見されており、531年に没した第26代継体天皇の真の陵墓と考えられています。現在は、全国でも珍しい古墳の中に入れる公園となり、高槻の人気スポットのひとつとなっています。

今城塚古墳は、家、器台、大刀、盾、巫女、武人、力士、鳥など、136点以上の形象埴輪が発掘されたことから、古墳の内堤には、その大王のハニワ祭(埴輪祭祀場)が再現され、その一部は実際に触れることができます。緑の芝生、古墳の森を背景に見る約190点の形象埴輪が並ぶ姿はなかなか壮観です。

平成23年(2011年)4月にオープンした古代を体感できるミュージアムです。発掘調査で明らかになった形象埴輪群と3基の復元石棺をはじめ、ジオラマや映像展示によって、今城塚古墳のありさまをわかりやすくご紹介しています。古墳について詳しく知りたい方は高槻市ホームページ(史跡今城塚古墳)をご覧ください。

また、本サイトにも特設サイト(いましろ大王の杜)がありますので、ご興味のある方はぜひチェックしてください。

闘鶏野神社・闘鶏山古墳(つげのじんじゃ・つげやまこふん)

氷室地区の氏神神社です。闘鶏を「ツゲ」と読むのは鶏鳴が神託を「告げる」ことに由来するといわれ、名神高速道路にかかる陸橋が参道となっています。北面の丘陵には闘鶏山古墳(全長86.4m/前方後円墳)があり、平成14年(2002年)の確認調査では後円部から未盗掘の竪穴式石室2基が発見され話題となりました。石室内部のファイバースコープ調査では三角縁神獣鏡や石製の腕飾り、木棺の一部などが確認され、4世紀前半の三島の王墓と考えられています。

新池ハニワ工場公園(しんいけはにわこうばこうえん)

高層住宅群の一画にある公園です。かつて日本最大級の埴輪工場があり、その一部が公園内に再現されています。きれいに整備された公園内には、陶板マンガや復元ハニワなどが並び、高層マンション群に守られるように、ゆったりとした静かな空気が流れています。

ハニワ工工場館
開館時間:10:00〜17:00 ※公園内は入園自由
入館料:無料
休館日:年末年始
Web:
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/rekishi_kanko/rekishi/rekishikan/shisetsu/1327317816926.html
アクセス:JR摂津富田駅北から市営バス「公団阿武山」「西塚原」行き(約10分)「上土室(かみはむろ)」下車 徒歩5分

番外編:番山古墳(ばんやまこふん)

先の紹介した地図写真には記載されていないのですが、新池ハニワ公園のそばには未だ詳しくは解明されていない古墳・番山古墳があります。この古墳は、直径56m、高さ7mの墳墓で、前方部は残っておらず後円部と外堤の輪郭が確認されており、墳丘の南側から東側にかけて大きな外堀がめぐらされています。5世紀末に造営されたものと考えられていますが、内部構造や被葬者などの詳細は未だわかっていません。

番外編:阿武山古墳(あぶやまこふん)

今回ご紹介した今城塚コースから歩いていくには少し離れた場所にありますが、地図写真上(北西に)記載された阿武山古墳についてもご紹介します。阿武山古墳は、茨木市との堺にある古墳で、昭和9年(1934年)に京都大学の地震観測施設建設の際に偶然発見されました。この古墳は盛土がなく、尾根の小高いところを幅2.5メートルの浅い溝を円形にめぐらせ直径82メートルにおよぶ墓域が区画されています。墓室の夾紵棺(きょうちょかん)から玉枕(たままくら)や金糸とともに男性の人骨が発見され、その人物は大化の改新で知られる藤原鎌足だとみられています。

アクセス: JR摂津富田駅から市営バス「公団阿武山・日赤病院」「大阪薬科大学」行きで、「消防署前」下車。徒歩約30分(約2キロメートル、坂道)。※「直行・大阪薬科大学」行きは「消防署前」に停まりません。
※駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
Web:http://www.city.takatsuki.osaka.jp/rekishi_kanko/rekishi/rekishikan/jidai/kofun/1327658589251.html

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