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原地区の春の風物詩、五穀豊穣を願う「八阪神社」の蛇祭りをご紹介します。

マルマルナビでは、これまで高槻市の見所をエリア別にぐるっと歩いて観光する散策ルート、その散策コースでは立ち寄らなかったり、より詳しくご紹介したいおすすめスポットをご案内してきましたが、本日は人気スポット摂津峡より少し北部にある「八阪神社(やさかじんじゃ)」をご紹介します。

八阪神社は、JR高槻駅からバスで20分ほど走ったところ、田畑が広がるのどかな風景が魅力の原地区にあるのですが、ここで行われるお祭りは高槻の春の風物詩となっています。

それが「春祭歩射神事(はるまつりぶしゃしんじ)」、通称「大蛇祭(だいじゃまつり)」「蛇祭り(じゃまつり)」です。屋台も出ない地域に密着した小さなお祭りですが、この日は遠方からも見物客が訪れるお祭りとなっています。(コロナ禍に入って3年連続で開催中止を余儀なくされていますが、毎年4月の第一日曜に開催されています。)

春祭歩射神事は、高槻市の無形民俗文化財に指定されています。

この神事は、藁でつくった大綱を大蛇に見立て、その綱を担いで村中を練り歩き、最後は神社の境内の二本の松に掛け渡し、的にむけて矢を射る、という流れで行われます。(明治時代以前は、村の男たちが境内を流れる川を挟んで上下に分かれ、綱が切れるまで引き合ったといわれています。近くの池に住んでいた大蛇を退治した故事によると伝えられますが、豊作を祈願する春祭りが起源と考えられています。)

大蛇に見立てた大綱は、直径25cm、長さ30mもあり、村中を練り歩く様子はなかなか見られないものですし、弓を射るときには歓声があがったり、演者と見物客の距離も近いお祭りですので、機会がありましたらぜひ一度ご覧ください。

ちなみに、八阪神社の現在の主祭神はスサノオノミコト(素盞嗚尊)ですが、社記によれば、清和天皇の頃(9世紀後半)に疫病が流行したため、牛頭天王(ごずてんのう)を迎えたのがはじまりとされています。これは、創建の時期は異なりますが、京都・祇園の八坂神社や大阪の難波八阪神社も同じ。全国には由来を同じくした八阪(八坂)神社がたくさんありますので、訪ねまわるのも面白いかもしれませんね。

八阪神社の拝殿。

高槻の八阪神社の境内には、結清壺(けっせいつぼ)と呼ばれる花崗岩製の石槽があります。祭式の際に身を清めるために使われていたといわれ大阪府の有形文化財に指定されています。立ち寄った際はぜひご覧ください。

 

ところで、原地区の東側にある山間部は、その昔、比叡山などと並び七高山のひとつに数えられた修験霊場があり、紅葉の時期や年始の参拝では多くの人でにぎわう神峯山寺(かぶさんじ)本山寺(ほんざんじ)があります。

高槻の散策コースの中でも人気の高いエリアで、軽めのハイキングコースにもなりますが、天気の良い日には風も気持ち良く散策ができることと思います。八阪神社だけでなく原地区の見所を満喫していただければ嬉しいです。

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八阪神社(やさかじんじゃ)

住所:高槻市原3297
TEL:072-688-0720
アクセス:JR高槻駅北 1番のりば 53系統「原大橋」行き(約20分乗車)「神峰⼭⼝(かぶさんぐち)」下車、徒歩約10分
※JR高槻駅からのバス時刻表はこちらをご覧ください。

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